この度、「景色のはじまり personal site」実行委員会は、2008年2月16日（土）・17日（日）の二日間、京都市伏見区深草にてアポイントメント制による限定公開展を開催いたします。

　 本展は現代美術作家として活動し、本年１月に文化庁助成の留学から帰国した宮永愛子が、自身のはじまり、アーティストとしてのはじまり、そしてこれまで制 作してきた作品のはじまりについて、確認し立ち返るサイトスペシフィックな作品となっています。また、ひそやかに、しかし確実に、ある場で行なわれる出来 事を訪れた人々と共有するための継続的プロジェクトの第一歩です。（宮永は現代作陶の家系、宮永東山窯の環境に生まれ育ちました。）

　会場の都合により、アポイントメント制の限定公開となりますが、この静かで壮大な時間旅行のはじまりをぜひ体験してください。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

　この作品はそこで感じてほしいという意図から選び創るサイト・スペシフィック。作者も作品も生まれる前から流れてきた時間のつながりの中にいるという認 識が海外在住のなかで熟し、今回の"私的現場"の催事にきり結ばれた。同作品は釉薬のひび割れが起こす音を主題としている。